探偵の無料相談、電話でもメールでも本当に無料?勧誘されない相談の仕方

探偵の無料相談の範囲と注意点を解説する記事のアイキャッチ はじめての相談・依頼前の不安
はじめての相談・依頼前の不安

探偵の無料相談、電話でもメールでも本当に無料?勧誘されない相談の仕方

「無料」と書いてあるけれど、話を聞いたら最後、契約するまで帰してもらえないのではないか。その不安のまま、指が電話番号の上で止まっている方へ。

編集部
そっと相談 浮気調査ナビ 編集部
探偵業法(警察庁)・国民生活センターの公表資料・裁判例を一次情報として確認しながら執筆しています
最終更新:2026年7月13日 / 本記事は探偵業法(警察庁)・国民生活センターの公表資料・裁判例を確認のうえ作成し、制度や相場の変更に応じて更新しています。
探偵の無料相談は本当に無料?目次へ
この記事の結論

探偵の無料相談は、原則として本当に無料です。電話・メール・LINE・面談のいずれでも、相談すること自体、見積もりを出してもらうこと自体に費用はかかりません。

ただし、無料の範囲は事務所ごとに違います。「相談」は無料でも、「事前調査」「予備調査」という名前がついた瞬間に有料になることがある。ここが最大の落とし穴です。

しつこい勧誘は、ゼロではありません。ただし特定商取引法により、はっきり断った相手への再勧誘は禁止されています。「必要ありません」と一言はっきり言えば、それ以上追う業者は法令違反の側に立ちます。

そして最も大事なこと。無料相談は「探偵に査定される場」ではなく、あなたが探偵を面接する場です。相談したからといって、依頼する義務は一切ありません。

電話番号は調べた。ホームページも読んだ。それでも、まだかけられない。──「無料相談」の4文字を信じきれないのは、あなたが臆病だからではありません。実際に、探偵業者をめぐる消費生活相談は10年で約6倍に増えています。警戒するのは、正しい感覚です。

この記事では、無料の境界線がどこにあるのか、勧誘は本当にあるのか、断りたいときに何と言えばいいのかを、法律と実際の相談現場の運用に沿って整理します。

  • 「相談は無料」と「調査は有料」の境目が、具体的にどこに引かれているか
  • 電話・メール・LINE・面談のうち、家族に知られたくない人が選ぶべき方法
  • その場で契約を迫られたときに、法的に一番効く一言
※本記事に記載した料金・件数は、公表資料および業界調査に基づく目安です。実際の金額・運用は事務所により異なります。本記事は情報提供を目的としたもので、特定の事業者を推奨するものではありません。

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01結論:無料相談は本当に無料。ただし「無料の範囲」は事務所ごとに違う

スマートフォンで通話する女性
電話・メール・LINE・面談。どの窓口でも、相談そのものに費用は発生しないのが一般的です。

先に、いちばん知りたいことに答えます。探偵事務所の「無料相談」は、原則として本当に無料です。電話をかけて状況を話す、メールで質問する、事務所や喫茶店で1〜2時間話を聞いてもらう、その内容をもとに見積書を出してもらう。ここまでは、ほとんどの事務所で費用がかかりません。相談したのに後から請求書が届いた、という事態は通常起こりません。

なぜそう言い切れるのか。探偵業は、契約前に重要事項説明書面を交付して説明する義務を法律で負っています(探偵業法)。つまり、あなたが「これは契約だ」と認識できる書面を受け取り、内容の説明を受けないかぎり、調査契約は成立しません。書面もサインもないまま、話を聞いただけで料金が発生する──という構造そのものが、法の枠組みから外れています。

ただし、ここで安心して読むのをやめないでください。この記事で本当に伝えたいのは、「無料相談は無料です」という当たり前の話ではありません。問題は、無料の範囲が事務所ごとに違うこと。そして、その境界線が読者にはほとんど見えないことです。

「無料相談」という言葉が指す範囲は、実は3種類ある

同じ「無料相談」という看板でも、その中身は事務所によって次の3段階に分かれます。どこまでが無料かを、契約前に必ず確認する必要があります。

タイプ無料でやってくれること注意点
A:相談のみ無料状況のヒアリング、一般的な説明、概算の提示正式な見積書は面談後・有料調査後という場合がある
B:相談+見積もり無料
(最も一般的)
ヒアリング、調査プランの提案、総額の見積書の発行見積もりの前提条件(何時間・何名・何日)を必ず確認
C:相談+見積もり+簡易な下調べも無料Bに加え、対象者の生活圏の下見など軽度の確認「どこまでが無料か」の線引きを口頭ではなく書面で確認
最初にこれだけ聞けばいい「相談と見積もりは無料ですか。それ以外に、契約前の段階で料金が発生することはありますか」──この2文を最初に聞くだけで、無料の範囲は確定します。答えを渋る事務所は、その時点で候補から外して構いません。

この記事は、相談の背中を押すためのものではありません。相談するかどうかを、あなた自身が判断できる材料を渡すためのものです。

02無料なのはどこまでか——料金が発生する境界線

ここが、この記事でいちばん重要なセクションです。無料相談をめぐるトラブルのほとんどは、「無料だと思っていたものが有料だった」という一点から生まれます。そして、その境界線にははっきりした名前がついています。

無料なのは「相談」。有料になるのは「調査」

切り分けはシンプルです。情報が一方通行であなたから探偵へ流れているあいだは無料。探偵が動いて情報を取りに行った瞬間から有料。この一本の線です。

あなたが話す、探偵が聞く、探偵が一般論を説明する、探偵が見積もりを出す。ここまでは探偵は「動いて」いません。だから無料でいられます。ところが、探偵が対象者の勤務先まで足を運んで様子を見る、車のナンバーを確認しに行く、といった行為が入った瞬間に、それは労務の提供になります。人が動けば人件費が発生する。これが有料化の実質的な理由です。

危険な言葉は「事前調査」「予備調査」「基礎調査」

問題は、この有料の行為に、無料相談とよく似た顔をした名前がついていることです。「事前調査」「予備調査」「基礎調査」「初期調査」。どれも「本番の調査ではない、その前段階の軽いもの」という響きを持っています。相談の延長のように聞こえます。

しかし、名前がどうであれ、探偵が動く以上それは調査です。事務所によっては数万円から十数万円の料金が設定されています。もちろん、事前調査そのものが悪いわけではありません。対象者の行動パターンを先に押さえておけば本調査の空振りが減り、結果的に総額が下がることもあります。問題は、それが有料であると明示されないまま流れで始まってしまうことです。

無料相談と有料調査の境界線 無料の領域(探偵は動かない) 相談・ヒアリング 調査プランの提案 見積書の発行 費用0円/断ってよい ここが境界線 書面と同意がここに必要 有料の領域(探偵が動く) 事前調査・予備調査 尾行・張り込み・撮影 報告書の作成 契約書面が必要/料金発生

図1:無料と有料を分けるのは「探偵が動いたかどうか」。相談・見積もりまでは探偵は動いていないので無料でいられます。事前調査という名前がついた行為は、名称にかかわらず右側(有料)です。

確認すべきたった一つの質問

この一言で境界線が確定する「今日この場で、私が料金を払う可能性のあることは何かありますか。あるなら、その金額を先に教えてください」──この質問に即答できない事務所とは、契約しないほうが安全です。逆に「今日は一切かかりません。料金が発生するのは契約書にサインをいただいてからです」と明確に答える事務所は、運用が整っています。

なお、見積額を見て「とても払えない」と感じたとしても、その時点で終わりではありません。調査時間そのものを削って総額を下げる方法や、支払い方法を分ける選択肢があります。金額の壁にぶつかった方は、浮気調査の費用が払えないときの分割・後払いと費用圧縮の方法を先に読んでから相談に臨むと、見積もりの受け止め方が変わります。

03電話・メール・LINE・面談、4つの相談方法の違いと向き不向き

カフェでノートパソコンを開きながら通話する女性
家族に知られたくない場合、着信履歴や通知の残り方まで含めて連絡手段を選べます。

「無料相談」と一口に言っても、入口は4つあります。そして、どれを選ぶかで得られる情報の質家族に気づかれるリスクが大きく変わります。ここを何となく選んでいる方が非常に多いのですが、実は最初の分岐点です。

4つの相談方法の比較 電話 メール LINE 面談 速さ ★★★ 情報量 ★★ 秘匿性 ★ 着信履歴が残る 声を聞かれる恐れ その場で質問できる 急いでいる人向け 速さ ★ 情報量 ★★ 秘匿性 ★★ 文面が残る(証拠) 返信まで時間差 落ち着いて書ける 記録を残したい人向け 速さ ★★ 情報量 ★★ 秘匿性 ★★★ 通知が画面に出る 通知オフ設定が必須 画像を送れる 同居中の人に最適 速さ ★ 情報量 ★★★ 秘匿性 ★★ 相手の顔が見える 書面を確認できる 断りにくさはある 契約直前の人向け

図2:4つの相談方法の比較。家族と同居していて絶対に知られたくない人は、まずLINEかメール。契約を本気で検討する段階になったら、必ず一度は面談で相手の顔と書面を確認してください。

電話:速いが、痕跡がいちばん残る

最も早く、最も情報の往復が濃いのが電話です。疑問をその場でぶつけられ、相手の説明の歯切れの良し悪しも声で分かります。一方で、着信・発信履歴がスマートフォンに残ります。事務所名を名乗る折り返しが来ることもあります。同居している相手にスマホを見られる可能性があるなら、履歴の削除だけでなく、そもそも電話を選ばないという判断もあり得ます。

メール:時間差はあるが、書面として残る

メールの最大の利点は、やり取りが文字として残ることです。「無料と言われた」「この金額と言われた」を後から証明できます。返信に半日〜1日かかるのが難点ですが、深夜に一人で気持ちを整理しながら書けるという意味でも、心理的な負担は最も軽い方法です。フリーメールで、本名を書かずに相談を始めても構いません。

LINE:秘匿性は最も高い。ただし通知設定を先に

同居中の相手に知られたくない場合、実務上いちばん現実的なのがLINEです。「探偵事務所」という単語がロック画面の通知に出てしまうリスクは、相談を始める前に通知をオフにすることで消せます。トークを非表示にする、通知内容をメッセージ非表示に変える、といった設定も先に済ませてください。順番が逆になると、最初の1通で終わります。

面談:契約前に一度は必ず

面談は、断りにくいという理由で避けられがちです。しかし、重要事項説明書面と契約書面を実際に手に取って読めるのは面談だけです。事務所に行くのが怖ければ、喫茶店やホテルのラウンジを指定して構いません。多くの事務所が出張面談に応じます。女性が一人で相談・面談する場合の安全確認については、女性が一人で探偵に相談・依頼するときに確認すべきポイントで詳しく整理しています。

現実的な組み合わせLINEかメールで2〜3社に同じ質問を投げ、返信の質で1〜2社に絞り、その1〜2社とだけ面談する。この順番なら、痕跡を最小化しながら、書面まで確認できます。

04なぜ探偵は無料で相談を受けられるのか

「タダより高いものはない」と身構えている方に、探偵側の事情を説明します。仕組みが分かれば、必要以上に怖がらずに済みます。

理由1:相談は探偵にとってコストがほとんどかからない

浮気調査の総額は50万円前後が最頻値です(目安。事務所により異なります)。この単価に対して、1時間の電話相談にかかる人件費は微々たるものです。100件相談を受けて数件が契約になれば、事業として成立します。相談を無料にすることは、探偵にとって「安い広告費」なのです。慈善事業ではありませんが、罠でもありません。

理由2:無料相談は「調査が成立するかの査定」も兼ねている

ここが、あまり語られない本音の部分です。探偵は無料相談の場で、あなたの話を聞きながら同時にこう考えています。──この対象者は尾行可能な生活動線を持っているか。証拠が取れる見込みはどのくらいか。依頼者は費用を払えるか。トラブルになりそうな依頼者ではないか。

つまり、無料相談は相互の審査の場です。あなたが審査されているのと同じだけ、あなたも審査していい。この事実を知っているだけで、電話をかける手の重さは変わります。

無料相談は相互審査の場である あなた 総額はいくらか 届出番号はあるか 信用できる人間か 探偵 尾行は可能な相手か 証拠は取れそうか 費用を払えるか 審査は双方向。あなたも面接する側です

図3:無料相談は、探偵があなたを査定する場であると同時に、あなたが探偵を面接する場です。上向きの矢印だけを意識してしまうと、必要以上に萎縮します。

理由3:断られる探偵のほうが、実は多い

立場を入れ替えてみてください。もしあなたが探偵で、無料相談を10件受けたとします。実際に契約になるのは、多くて2〜3件です。探偵の側も、大半の相談者に「選ばれない」ことを前提に動いています。断られ慣れている相手に、遠慮する必要はありません。

05「しつこい勧誘」は実際にあるのか——相談件数は10年で約6倍

ここまで「無料相談は安全です」という話をしてきましたが、都合の悪い数字も正直に出します。探偵業者に関する消費生活相談は、実際に急増しています。

国民生活センターに寄せられた探偵業者に関する消費生活相談は、2007年度の1,210件から、2014年度3,199件、2015年度4,308件、そして2016年度には7,660件へと増加したことが報じられています。約10年で6倍以上です。これは「探偵業界にトラブルは存在しない」という主張が成り立たないことを、はっきり示しています。

探偵業者に関する消費生活相談件数の推移 1,210 2007年度 3,199 2014年度 4,308 2015年度 7,660 2016年度 件数

図4:探偵業者に関する消費生活相談件数の推移(国民生活センター/報道による公表数値)。増加の背景には、探偵業法の周知が進み相談窓口へ声が届くようになった面もありますが、いずれにせよ「警戒しなくてよい業界」ではありません。

相談の中身は「勧誘」より「契約後」に集中している

ただし、内訳を見ると景色が変わります。主な相談類型は「調査の内容が不十分だった」「高額な解約料を請求された」です。つまり、トラブルの大半は無料相談の段階ではなく、契約したあとに起きているということです。

特に深刻なのが解約をめぐる紛争です。キャンセルを伝えても「すでに調査を開始している」と主張され、実際には実施されていない部分についてまで高額な解約料を請求される──という事例が報告されています。契約書の解約条項を読まずにサインすることが、いかに危険かが分かります。

つまり、恐れるべき順番はこうです①契約書の中身(解約料・追加料金)>②契約を急がされること>③相談時のしつこさ。しつこい勧誘は「不快」ですが、断れば終わります。契約書の不利な条項は、断れません。無料相談で警戒すべきは、勧誘の圧そのものより、その圧の先にある契約書です。

それでも勧誘の圧は、ゼロではない

正直に書きます。「今日決めていただければ」と条件を絡めて契約を急がせるパターンは、実際に存在します。ただし、これに対しては法律がはっきりした武器を用意しています。次のセクションで、その使い方を説明します。

06その場で契約を迫られたときの、法的に正しい断り方

断り方には、正解があります。しかも、多くの人が「感じよく断ろう」として、法的にいちばん弱い言葉を選んでしまっています。

最悪の返事は「検討します」

日本語の日常会話では、「検討します」はやんわりした拒絶です。ところが、勧誘の文脈ではまったく逆に機能します。「検討します」は、契約の意思を否定していないからです。相手からすれば「まだ迷っている=押せば決まる」というシグナルです。だから電話がかかってくる。だから追いLINEが来る。あなたの優しさが、そのまま勧誘の燃料になります。

同じ理由で、「持ち帰って家族と相談します」「もう少し考えます」「また連絡します」も、すべて再アプローチを正当化する余地を残す表現です。

正しい断り方:「必要ありません」「契約しません」

特定商取引法17条は、契約しない意思を示した相手に対する再勧誘を禁止しています。つまり、あなたが「契約しません」「必要ありません」と明確に伝えた瞬間から、その後の勧誘は法令違反の側に立ちます。ここで重要なのは、「契約しない意思を明確に示した」と言えるかどうかです。「検討します」では、この線を越えられません。

断り方の言葉による違い 危険な断り方 「検討します」 「もう少し考えます」 「また連絡します」 契約しない意思を示したことに ならない=再勧誘が続く余地が残る 正しい断り方 「必要ありません」 「契約しません」 「今後の連絡は不要です」 契約しない意思が明確=以後の 再勧誘は特定商取引法で禁止される

図5:同じ「断る」でも、言葉の選び方で法的な意味がまったく変わります。優しさから曖昧にすると、かえって勧誘が長引きます。冷たく聞こえても、はっきり言うほうが早く終わります。

その場で使える、そのまま読み上げていい台本

面談・電話で契約を迫られたときの一文「今日は契約しません。必要ありません。他社の話も聞いたうえで判断しますので、こちらからご連絡するまで、ご連絡は不要です」──これで終わりです。理由を説明する必要はありません。理由を言えば、その理由に対する反論が始まります。「予算が」と言えば「分割できます」と返され、「家族と相談したい」と言えば「ご家族にはこう説明されては」と返される。理由を添えずに、ただ断るのが、結果的にいちばん短く、いちばん強い断り方です。

それでも勧誘が続いたら

明確に断ったにもかかわらず勧誘が続く場合、その事業者は法令を守っていないということです。やり取りの日時と内容をメモに残し、消費生活センターの相談窓口(局番なしの188)に相談してください。そして何より、そのような対応をする事務所とは、二度と関わらないという判断がそのまま正解です。

覚えておくべき番号消費者ホットライン「188(いやや)」。局番なしでかかります。契約前でも、契約後でも、相談できます。

07無料相談で必ず聞くべき10の質問

オフィスで相談者と向き合う専門スタッフ
無料相談は「探偵を面接する場」でもあります。聞くべきことを決めてから臨んでください。

ここからは実践編です。無料相談を「探偵を面接する場」として使うために、この10問を紙かスマホのメモに書き写してから電話をかけてください。声が震えても、読み上げるだけなら言えます。

1
探偵業の届出番号を教えてください公安委員会への届出は法律上の義務です。番号を即答できない、サイトに記載がない事務所は、この時点で候補から外して構いません。近年は、届出証明書に代わり営業所への標識掲示が義務化される方向で制度が整理されつつあります。
2
私のケースの場合、総額はいくらになりますか時間単価ではなく総額を聞くのが要点です。「1時間◯万円です」で終わらせず、「では私の場合、想定される合計は何万円ですか」と重ねて聞きます。
3
追加料金が発生するのは、どういう条件のときですか延長・車両代・交通費・機材費・報告書作成費など、基本料金に含まれないものを列挙してもらいます。「基本的にかかりません」ではなく、条件を具体的に言えるかを見ます。
4
「調査成功」の定義は何ですか成功報酬型の場合、これが最重要です。ホテルへの出入りの撮影までなのか、対象者を特定するだけで成功なのか。定義が曖昧なまま契約すると、後の紛争の種になります。
5
証拠が取れなかった場合、料金はどうなりますか全額返金なのか、着手金は返らないのか、経費だけは請求されるのか。「取れなかったとき」の話を嫌がらずにしてくれるかどうかが、誠実さの指標になります。
6
契約途中で解約したい場合、解約料はいくらですか国民生活センターへの相談で最も多い類型の一つが解約料です。「実施済みの調査分のみ」なのか、「残りの期間分も請求される」のか、必ず書面で確認します。
7
報告書のサンプルを見せてもらえますか個人情報を伏せたサンプルは、まともな事務所なら用意しています。撮影時刻が入っているか、写真が鮮明か、記述が客観的かを自分の目で確認します。
8
調査員は何名体制ですか。その人数の理由は2名体制が標準です。1名だと対象者を見失いやすく、結果的に空振りが増えます。人数と料金の関係を説明できるかを見ます。
9
重要事項説明書面と契約書面は、いつ渡してもらえますか探偵業法上、契約前の重要事項説明書面の交付と、契約時の契約書面の交付は義務です。「持ち帰って読みたい」と言って、嫌な顔をされないかどうかも観察してください。
10
私のケースで、調査以外の選択肢はありますかこの質問への答えで、事務所の質がいちばん分かれます。「今は時期ではない」「その予算では難しい」と正直に言える事務所は、信頼に値します。

相場を知っておくと、答えの妥当性が判断できる

見積もりの金額が高いのか安いのか、判断の物差しがなければ意味がありません。業界調査によると、調査員2名体制で1時間あたり1.5万〜2.5万円という設定が約64%を占めます。パック料金では20時間で35〜50万円、30時間で60〜70万円が一つの目安です。浮気調査の総額は50万円前後が最頻値とされています(いずれも目安。事務所・地域・対象者の行動により大きく変動します)。

相場より極端に安い見積もりに注意「1時間5,000円」のような極端な安値は、調査員1名体制だったり、交通費・機材費・報告書作成費が別料金だったりすることがあります。総額で比較するという原則を、ここでも崩さないでください。

08相談前に準備すると、見積もりの精度が跳ね上がる情報

無料相談で「だいたい50万円くらいですかね」という曖昧な答えしか返ってこないとき、それは探偵が不誠実なのではなく、あなたが渡した情報が足りないことが原因である場合があります。見積もりは、材料の質でしか精度が決まりません。

この4つを言えるだけで、見積もりは具体的になる

情報なぜ必要かこれが分かると
対象者の勤務先・最寄り駅張り込みの起点を決めるため調査員の配置と待機時間が確定する
いつもの帰宅時間と、遅い日の帰宅時間「いつもと違う日」を特定するため調査日を絞れる=調査時間を削れる
移動手段(電車・自家用車・社用車)尾行の方法と人員が変わるため車両代が必要かどうかが確定する
怪しい曜日・時間帯のパターン空振りを防ぐ最大の要素1回の調査で証拠に到達する確率が上がる

特に重要なのが4番目です。浮気調査の空振りは、対象者の行動パターンを把握しないまま調査日を決めることから生まれます。「金曜の夜が怪しい」という1行の情報があるかないかで、調査時間が20時間から10時間に減ることもある。単価が2万円なら、それだけで20万円の差です。

逆に言えば、まだ何のパターンも掴めていない段階なら、相談だけしておいて、依頼は1ヶ月後にするという選択が合理的です。その1ヶ月で何をどう記録すればいいかは、探偵に依頼する前の行動記録の作り方にまとめています。この準備は、無料相談の質そのものを引き上げます。

やってはいけない準備相手のスマホを勝手に見る、GPS機器を無断で車に取り付ける、SNSに不正にログインする──こうした行為は、法に触れる可能性があります。違法に取得した情報は、後の裁判で不利に働くこともあります。準備とは、あなた自身が見聞きできる範囲を記録することです。それ以上に踏み込む必要はありません。

メモの形式は問わない。ただし「日付」だけは必ず

手帳でも、スマホのメモでも、カレンダーアプリでも構いません。ただし、日付と時刻が入っていない記録は、探偵にとっても弁護士にとっても価値が大きく下がります。「先月あたり、何回か遅かった」より「6月13日・20日・27日、いずれも金曜、帰宅が23時過ぎ」のほうが、圧倒的に使えます。

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ここまで読んで「一度、相談だけしてみようか」と感じたら

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09無料相談でこう言われたら要注意——危険なサイン7つ

無料相談は、あなたが探偵を見極める場です。ここでは、相談中に出てきたら警戒すべき7つの発言・対応を挙げます。1つでも当てはまったら、その場で契約せず、いったん持ち帰ってください。

1
「今日契約すれば割引します」最も典型的な危険サインです。割引を今日に限定する合理的な理由は、探偵の調査業務には存在しません。これは比較検討させないための装置です。
2
「必ず証拠が取れます」「100%成功します」調査は相手の行動に左右されます。断定できるはずがありません。断定する事務所は、契約を取るために言い切っているだけです。
3
総額を言わない/時間単価しか答えない「1時間◯万円です」で会話を終わらせようとするのは、総額の大きさを直視させないためであることがあります。総額を聞いても答えない場合は、その一点だけで候補から外して構いません。
4
契約書を渡さない/その場で読ませない探偵業法は、契約前の重要事項説明書面と契約時の契約書面の交付を義務付けています。「あとで郵送します」「うちは口頭で大丈夫です」は、法律の要求を満たしていません
5
解約の話をすると急に不機嫌になる解約条件は、契約前に確認して当然の事項です。この質問を嫌がる事務所は、解約時に揉める確率が高いと考えて差し支えありません。
6
不安を過剰に煽ってくる「今動かないと証拠が消えます」「相手はもう次の段階に進んでいます」──根拠のない切迫感は、判断力を奪うための手法です。急がせる言葉が出てきたら、逆に速度を落としてください。
7
届出番号を聞くと話をそらす探偵業の届出をせずに営業することは違法です。届出番号がサイトに明示されているか、聞いて即答できるかは、最初のチェックポイントです。

これらのサインは、単独で見れば「たまたま感じが悪かっただけ」に見えることもあります。しかし、2つ以上重なったときは、ほぼ確実に何かがおかしいと考えてください。契約前の見分け方をさらに細かく確認したい方は、悪質な探偵の見分け方と探偵業法で確認できる7項目にチェックリストを用意しています。

最大の警告サインは「速度」7つのサインに共通しているのは、すべてあなたを急がせる方向に働くという点です。逆に言えば、判断基準は一つに要約できます。──急がせる事務所を選ばない。誠実な事務所は、比較検討を勧めこそすれ、妨げません。

10良い探偵は「依頼しないほうがいい場合」も教えてくれる

デスクで書類に署名する手元
その場で契約する義務はありません。持ち帰って考える権利は、法律で守られています。

ここまで危険なサインを見てきました。では逆に、信頼できる事務所は無料相談で何を言うのか。答えは意外かもしれません。──「今は依頼しないほうがいい」と言います。

依頼を断られるケースは、実際にある

たとえば、次のような場合です。

状況誠実な事務所の答え危険な事務所の答え
行動パターンが全く掴めていないまず1ヶ月記録してから依頼したほうが、費用が下がりますすぐ調査に入りましょう。証拠が消えます
予算が20万円しかないその予算だと調査時間が足りず、空振りの確率が高いです大丈夫です。何とかします
証拠を取ったあとの目的が決まっていない離婚するのか、しないのか。先に決めてからでも遅くありませんとりあえず証拠だけ押さえておきましょう
対象者が長期出張中で当面戻らない戻る時期に合わせて動くほうが効率的です今から張り込みましょう

左と右の違いは、探偵の技術ではありません。売上を今すぐ立てにいくか、依頼者の結果を優先するかという姿勢の違いです。そして、この姿勢は無料相談の30分で、驚くほどはっきり表に出ます。

「今は時期じゃない」と言われたら、それは朗報です

相談して「今は依頼しないほうがいい」と言われると、突き放されたように感じるかもしれません。しかし、それは最良の答えの一つです。50万円を無駄にせずに済んだうえ、その事務所が売上より依頼者の利益を優先する運用をしていることまで分かった。あなたは無料相談だけで、二つの価値を得たことになります。

面接の合格ラインはここ探偵に聞いてください。──「私のケースで、依頼しないほうがいいと思う理由があれば、正直に教えてください」。この問いに対して、一つも思いつかない・全肯定してくる事務所より、いくつか懸念を挙げてくる事務所のほうが、はるかに信用できます。

なお、正直な探偵に「その予算では厳しい」と言われた場合、そこで諦める必要はありません。調査時間を圧縮する、調査範囲を絞る、優先順位をつけるといった方法で、予算に寄せられる場合があります。生活費との折り合いに悩んでいる方は、子供がいて生活費が心配なときに調査費用をどう考えるかも併せて読んでみてください。

11無料相談は2〜3社受けるのが基本

この記事で、もし一つだけ持ち帰っていただけるなら、これを選んでください。──1社だけで決めない。

なぜ1社では判断できないのか

50万円前後の支出を、一つの見積書だけで判断するのは、相場感がないまま高額商品を買うのと同じです。2社目の見積もりを取った瞬間に、1社目の何が高くて何が安かったのかが、初めて見えます。比較対象がなければ、「妥当かどうか」という問いそのものが立てられません。

さらに、2〜3社に同じ質問をぶつけると、答えの違いが情報になります。たとえば「成功の定義」を聞いたとき、A社は「ホテルへの出入りの撮影」と答え、B社は「対象者と第三者の接触確認」と答えたとします。この差は、そのまま契約後の紛争リスクの差です。1社しか聞かなければ、この差は永久に見えません。

1社のみと3社比較の違い 1社だけで決めた場合 A社 50万円が高いのか安いのか 判断する物差しがない 2〜3社に相談した場合 A社 B社 C社 総額・成功の定義・解約料の差が 見える=相場感が手に入る 相談はすべて無料。比較するコストはゼロです

図6:無料相談を複数社受けるコストはゼロです。比較しないことで失うもの(数十万円の差、契約後の紛争リスク)のほうが、はるかに大きくなります。

断ることに罪悪感を持たなくていい

2〜3社に相談すれば、少なくとも1〜2社は断ることになります。親身に話を聞いてくれた相手を断るのは、気が重いものです。けれど、思い出してください。探偵の側は、相談の大半が契約にならないことを前提に事業を組み立てています。あなたが断ることは、彼らの日常業務の一部です。

罪悪感で50万円の判断を歪めるとしたら、その代償を払うのはあなた自身です。断る自由を確保したまま相談することが、無料相談の正しい使い方です。

比較のコツ:同じ質問を、同じ順番で07で挙げた10の質問を、そのまま2〜3社に投げてください。同じ質問に対する答えを並べると、金額だけでなく「説明の丁寧さ」という比較軸が生まれます。多くの依頼者が、最終的にこの軸で決めています。

12相談したら必ず依頼しなければいけない、ということは一切ない

最後に、この記事の出発点に戻ります。あなたが電話をかけられずにいる本当の理由は、料金ではないかもしれません。一度話してしまったら、もう引き返せなくなるのではないか——その恐れではないでしょうか。

引き返せます。何度でも。

相談は契約ではありません。見積もりを受け取ることも契約ではありません。契約が成立するのは、重要事項の説明を受け、契約書面を交付され、あなたが署名したときだけです。それまでは、いつでも、何の理由もなく、やめられます。

相談したのに依頼しなかったからといって、探偵から何かを請求されることはありません。相談内容が家族に伝わることもありません(探偵業法は、業務上知り得た秘密の保持を求めています)。あなたが失うものは、電話に使った30分だけです。

相談することで、得られるのは「情報」だけではない

相談した方が口にするのは、金額の話だけではありません。「一人で抱えていたものを、初めて声に出した」ということです。誰にも言えない状態が何ヶ月も続いていた人にとって、守秘義務を負ったプロに一度話すという行為そのものに、意味があります。

もちろん、探偵はカウンセラーではありません。ただ、「これは調査で解決する問題なのか、別の問題なのか」を切り分けるには、一度プロの目に晒す必要があります。その切り分けは、無料でできます。

もう一度だけ、確認します・相談は無料です。
・見積もりを受け取っても、契約義務は発生しません。
・「必要ありません」と言えば、再勧誘は法律で禁止されます。
・2〜3社に相談して、全部断っても構いません。
・「やっぱり今は動かない」という結論も、正しい結論です。

動くべき時期かどうかは、あなたにしか決められません。ただ、判断するための材料は、無料で手に入る。それだけが、この記事でお伝えしたかったことです。

13サインしてしまった後でも、8日以内なら戻れることがある——クーリング・オフ

ここまでは「契約する前に、どう身を守るか」の話でした。しかし現実には、その場の空気に押されて署名してしまう人がいます。帰り道で我に返り、「なぜ断れなかったのだろう」と自分を責めながら検索している人がいます。

その人に、まずこれだけを伝えます。署名した時点で、すべてが終わったわけではありません。探偵業の調査契約でも、条件によっては、あとから書面で解除できる場合があります。

実務上の分かれ目は「どこで契約したか」

探偵の調査は、特定商取引法が定める取引類型(訪問販売、特定継続的役務提供など)の対象になりうる役務です。法律上の整理は事案ごとに異なりますが、読者にとって実務上いちばん効いてくる分かれ目は、契約書に署名した「場所」です。

事業者の営業所等以外の場所で申し込みや契約をした場合、それは訪問販売等に該当しうる——つまりクーリング・オフの対象になりうる、ということです。訪問販売等にあたる契約では、法定の契約書面を受け取った日から起算して8日以内であれば、理由を問わず、書面(またはそれに準ずる方法)で契約を解除できるとされています。

「場所」が、後戻りできるかどうかを決めますこの記事の03で、面談場所は事務所・喫茶店・ホテルのラウンジ・オンラインから選んでよいとお伝えしました。あの選択は、単なる心理的な安心の話ではありません。どこで署名したかが、そのままクーリング・オフができるかどうかに直結します。喫茶店やファミリーレストランのような、探偵の営業所以外の場所で結んだ契約は、訪問販売等にあたりクーリング・オフの対象になりうる——これは、面談場所を選ぶときに知っておいてよい事実です。

「もう調査が始まったから無理です」と言われても

実際に多いのが、解除を申し出た依頼者に対して事業者が「すでに調査が稼働したので対応できません」と答えるケースです。しかし、国民生活センターのADR(和解の仲介)に持ち込まれた事案の中には、調査が稼働した後であってもクーリング・オフによる解除が認められ、既に支払った金額が全額返金される形で和解が成立した例が実在します(事業者名は伏せます)。

さらに、契約書面そのものに不備があった場合、8日間の起算日がまだ到来していないと判断されうるという論点もあります。実際のADR事案では、契約書に「クーリング・オフはできない」と記載されていた(=法律上必要な記載がなされていなかった)ことをもって、書面不備によるクーリング・オフが可能だと判断されたものがあります。契約日の誤記、調査内容や範囲の記載不足、依頼者名の記入漏れといった不備が指摘され、「今もなお解除が可能」とされた事案もあります。

逆説:書面をもらっていないこと自体が、あなたの側の材料になる探偵業法は、契約前の重要事項説明書面と、契約時の契約書面の交付を事業者に義務づけています。「書面をもらっていない」「記載がスカスカだった」という状態は、それ自体が事業者側の問題であり、同時に、解除を主張するときのあなたの材料になります。捨てずに、そのまま保管してください。写真に撮っておくだけでも構いません。

なぜ、この話をどこの探偵サイトも書かないのか

この記事を書くにあたり、「探偵 無料相談」で上位に表示されるページを実際に読み込みました。クーリング・オフに一行でも触れているページはありましたが、「どこで契約したかで結論が変わる」「稼働後でも解除が成立した事案がある」「書面不備なら起算日が来ていない可能性がある」ところまで踏み込んだページは、ひとつもありませんでした。

理由は考えるまでもありません。上位に並ぶのは探偵事務所自身が運営するコラムだからです。自社の契約を取り消す方法を、自社のサイトに詳しく書く事業者はいません。これは誰かが悪いという話ではなく、構造上、そこには書かれない情報があるというだけのことです。だから、ここに書いています。

迷ったら、188へ解除ができるかどうか、8日を過ぎているかどうか、書面に不備があるかどうか——これらは、契約書とあなたの状況を実際に見なければ判断できません。消費者ホットライン「188」(いやや、局番なし)に電話すれば、最寄りの消費生活センターにつながります。相談は無料で、契約書を持っていけば具体的に見てもらえます。金額が大きい場合や交渉が難航する場合は、弁護士への相談も選択肢です。
なお、探偵業者は、あなたの代理人として解約交渉や返金交渉を行うことはできません(国民生活センターも公式にそう回答しています)。「うちが話をつけます」という探偵の申し出は、その一点だけで警戒に値します。

最後に、大切な留保をひとつ。ここで書いたのは「対象になりうる」「認められた事案がある」という事実であって、「あなたも必ず解除できる」という約束ではありません。和解が成立した後も事業者が支払わなかった事案すら存在します。過度に期待せず、しかし諦めもせず、まずは契約書を手元に集めてください。個別の判断は、消費生活センター(188)または弁護士に確認してください。

14名前を言わずに相談できます——匿名相談という選択肢

相談をためらう理由として、料金の次に多いのが「名乗らなければならないこと」です。名前を告げた瞬間、自分の人生の一番柔らかいところが、知らない誰かの記録に残る——そう感じるなら、その感覚は正しいものです。無視しなくて構いません。

そのうえで、事実をお伝えします。多くの探偵事務所は、名前を名乗らない相談を受け付けています。「まず匿名でお話をうかがいます」と明記している事務所も少なくありません。名乗るかどうかは、あなたが決めてよいことです。

匿名のまま、どこまで進めるのか

結論から言うと、相談と、おおまかな見積もりの説明までは、匿名のままで成立します。探偵が知りたいのは、あなたの氏名ではなく「対象者の行動パターン」「証拠が取れそうな時間帯」「必要な調査時間」だからです。氏名がなくても、費用の見当はつけられます。

匿名でいられなくなるのは、正式に契約する段階です。探偵業法は、契約時に依頼者の本人確認と、調査結果を犯罪や違法行為に用いない旨の書面(誓約書)の取得を事業者に義務づけています。つまり「契約するなら名乗る必要がある。だが、契約しないなら名乗らなくていい」——この線引きが、法律上のものだということです。

匿名相談で使える言い方・「まだ名前は伏せたままで、話だけ聞いていただけますか」
・「先に費用の見当だけつけたいので、詳細は契約を決めてからにさせてください」
・「対象者の名前は、今はお伝えしません。行動パターンだけでお見積もりは出せますか」
この3つは、どれもごく普通の依頼者の言葉です。これを嫌がる、あるいは「名前を言わないなら答えられません」と押してくる事務所は、その一点で候補から外して構いません。

声に出せないことは、紙に書いて渡していい

面談の場で、どうしても口にできない言葉があります。相手の名前、行為の具体的な内容、自分が見てしまったもの。声にした瞬間に涙が出てしまう、という人は珍しくありません。

そういうときは、あらかじめ紙に書いて持っていき、黙って渡して構いません。「これを読んでください」と言えば、それで足ります。探偵はそれを読み、必要なことだけを質問します。あなたが声に出す必要はありません。メールやLINEでの相談を選べば、そもそも声を出さずに済みます。

相談は、感情を整理してから臨む必要のあるものではありません。整理できないまま持っていっていい場所です。むしろ、整理できていない状態のほうが、事実がそのまま伝わります。

連絡手段は、あなたが指定できます

「電話は困ります。日中は職場にいるので」「メールも困ります。共有のパソコンなので」——こうした事情は、遠慮なく最初に伝えてください。連絡手段の指定は、依頼者の当然の権利です。

あなたの事情そのまま伝えてよい言葉
家族と同居していて、着信履歴を見られる「こちらから連絡します。そちらからの発信はしないでください」
日中は電話に出られない「連絡は◯時〜◯時の間だけにしてください」
メールは共有端末で見られる可能性がある「連絡はLINEのみでお願いします」
郵送物が届くと家族に見られる「郵送は絶対にしないでください。書面は手渡しでお願いします」
相談したことすら知られたくない「会社名を名乗らずにかけてください」

表:連絡手段の指定は、相談の最初に伝えるのが最も確実です。伝えたのに守られなかった場合、その事務所とは契約しないという判断材料になります。

このサイトの立場私たちがこのサイトを「そっと相談」と名づけたのは、相談とは、そっとできるものであるべきだと考えているからです。名乗らなくていい。声に出せなければ書けばいい。連絡が来る時間も、来ない方法も、あなたが決めていい。
それでも足りなければ、相談しないという選択も、この上なく正しい選択です。今日は何もしない、という日があっていい。この記事は、いつでもここにあります。

FAQよくある質問

無料相談で名前や住所を言いたくありません。匿名でも相談できますか。
初回の相談段階では、匿名やニックネームでも応じる事務所が多くあります。メールやLINEなら、フリーメールアドレスや通常のLINEアカウントのままで相談を始められます。ただし、正式に契約する段階では、探偵業法上、依頼者の本人確認と、調査結果を犯罪などに用いない旨の書面が必要になります。つまり「相談は匿名でよいが、契約には本人確認が要る」と理解しておけば十分です。名前を出すのが不安な段階では、まず匿名で構いません。
相談したあと、しつこく電話がかかってきませんか。
可能性はゼロではありません。ただし、あなたが「契約しません」「必要ありません」と明確に伝えれば、特定商取引法により、その後の再勧誘は禁止されます。曖昧に「検討します」と答えると、まだ迷っていると受け取られ、連絡が続く余地を残してしまいます。断るときは、理由を説明せず、はっきり不要と伝えてください。それでも勧誘が続く場合は、消費生活センターの相談窓口(局番なしの188)に相談できます。
無料相談と言われたのに、あとから請求されることはありますか。
相談・ヒアリング・見積もりの範囲であれば、後から請求されることは通常ありません。注意すべきは「事前調査」「予備調査」といった名前がついた行為です。探偵が実際に動く行為は、名称にかかわらず有料になり得ます。相談の冒頭で「今日、私が料金を払う可能性のあることはありますか」と一言確認しておけば、この落とし穴は避けられます。料金が発生するのは、契約書面に署名してからです。
家族に知られずに相談する方法はありますか。
最も痕跡が残りにくいのはLINEかメールです。LINEを使う場合は、相談を始める前に必ず通知設定を変更してください。ロック画面に事務所名やメッセージ内容が表示されない設定にし、トークの非表示も検討します。電話は着信履歴が残り、折り返しの発信もあり得るため、同居中の方には向きません。書面の郵送を希望しない旨も、最初に伝えておくと安全です。
相談の途中で、やっぱり依頼をやめたくなったらどうすればいいですか。
その場で「今日は契約しません」と言って構いません。理由を述べる必要はありません。相談も見積もりも契約ではないため、途中でやめても金銭的な義務は発生しません。すでに契約書に署名してしまった後であれば、契約書の解約条項を確認したうえで、速やかに書面で解約の意思を伝えてください。解約料をめぐるトラブルは相談件数の多い類型なので、迷ったら188に相談することをおすすめします。
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まだ依頼を決めなくて大丈夫です

無料相談は、探偵に査定される場ではなく、あなたが探偵を面接する場です。総額はいくらか、成功の定義は何か、届出番号はあるか。この記事の10の質問を手元に置いて、まず1社に聞いてみてください。話すだけで、次に何をすべきかが整理できます。契約しないと決めても、失うものは何もありません。

無料相談してみる(24時間受付)

相談は無料です。その場で契約する義務はありません。特定商取引法により、断った相手への再勧誘は禁止されています。

まとめ

探偵の無料相談は、電話でもメールでもLINEでも面談でも、原則として本当に無料です。相談・ヒアリング・見積もりまでは費用がかかりません。有料になるのは、探偵が実際に動いた瞬間から。「事前調査」「予備調査」という名前がついた行為は、名称にかかわらず有料になり得ます。ここだけは、相談の冒頭で必ず確認してください。

  • 無料の範囲は事務所ごとに違う。「今日、料金が発生する可能性はありますか」と最初に聞く
  • 家族に知られたくないならLINEかメール。ただし通知設定を先に変える
  • 断るときは「検討します」ではなく「必要ありません」。特定商取引法で再勧誘は禁止される
  • 「今日契約すれば割引」「必ず証拠が取れる」「総額を言わない」は危険なサイン
  • 無料相談は2〜3社。比較のコストはゼロ。断ることに罪悪感はいらない
  • 相談したからといって、依頼する義務は一切ない

探偵業者に関する消費生活相談は10年で約6倍に増えました。警戒するのは正しい感覚です。ただし、トラブルの大半は無料相談の段階ではなく、契約書を読まずにサインしたあとに起きています。無料相談は、恐れる場所ではなく、確かめる場所です。あなたが探偵を面接してください。合格する事務所が一つもなければ、それは相談が無駄だったのではなく、危険な契約を一つ回避したということです。

そっと相談 浮気調査ナビ 編集部
探偵業法(警察庁)、国民生活センターの公表資料、裁判例および弁護士の公開解説を一次情報として確認しながら執筆しています。特定の探偵事務所からの依頼により記事内容を変更することはありません。本記事は情報提供を目的としたもので、法律相談・調査の受託ではありません。個別の判断は弁護士または探偵業届出済の事業者にご確認ください。
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